タイの回線はAIS・True/dtacの2択
失敗しない選び方
この記事のポイント
- タイの携帯回線は実質2強。True Corp(TrueMove H+dtacが2023年3月に統合、加入者シェア約51〜52%)とAIS(売上首位・加入者約4,600万)。
- AISは地方・離島のカバレッジに強いと各種ガイドで評価。True/dtacはOpensignalの2025年6月調査で動画体験・信頼性の部門賞を獲得。
- dtacはブランドとして今も存続。旅行者向け「Happy Tourist」の名前で売られているが、電波は統合後のTrue網。
- dtac Happy Touristの一部プランはLINEなどチャットアプリがギガ消費ゼロ(ゼロレーティング)。条件は公式サイトで最新確認を。
- バンコク中心ならどちらでも快適。プーケット郊外・北部山岳・離島まで行くならAIS回線対応プランが安心。
タイは「実質2キャリア」の国
タイの携帯電話市場は、2023年3月にTrueMove Hとdtacが統合してTrue Corpが誕生したことで、大きく様変わりしました。統合後のTrue Corpは加入者シェア約51〜52%で契約数トップ。一方のAISは売上で業界首位を守り、約4,600万の加入者を抱える巨大キャリアです。
つまり旅行者が考えるべき選択肢は、細かいブランド名を全部覚えることではなく、「AIS網につながるプランか、True/dtac網につながるプランか」の2択だけ。この記事では、それぞれの得意分野と、本サイト掲載プランがどちらの網につながるのかを整理します。
AISとTrue/dtac、それぞれの強み
どちらも全国をカバーする大手ですが、各種カバレッジガイドや調査で語られる「得意分野」には違いがあります。
AIS 地方・離島に強い
カバレッジ重視ならまずAIS。各種ガイドでタイ国内のカバレッジが最も広いと評価されており、プーケット郊外、チェンマイ以北の山岳部、サムイ島・パンガン島のような離島でも電波をつかみやすいとされています。
本サイト掲載のAIS公式eSIMは、全プランにタイの電話番号と通話ボーナスが付くのも特長です(掲載データ参照)。
True/dtac 都市部・動画に強い
バンコクなど都市滞在ならTrue/dtacも快適。英調査会社Opensignalの2025年6月レポートでは、動画体験(Video Experience)と信頼性(Reliability)の部門賞を獲得しています。
SNSや動画視聴が中心の都市型旅行なら、True/dtac網のプランで困る場面はほとんどないでしょう。
「dtacはもう無いの?」— 統合後もブランドは健在
ここが一番混乱しやすいポイントです。キャリアとしてのdtacは2023年の統合でTrue Corpに吸収されましたが、ブランドとしてのdtacは旅行者向け「dtac Happy Tourist」シリーズなどで今も現役。空港のカウンターやオンラインストアでdtacの名前を見かけても、それは「消滅前の古いSIM」ではなく、True網につながる現行商品です。
古いブログ記事では「AIS・dtac・Trueの3社から選ぶ」と書かれていることがありますが、現在の実態は2グループ。dtacブランドのプランを買っても、電波の実体はTrue/dtac網だと理解しておけば混乱しません。
もうひとつ、日本人旅行者に見逃せないのがゼロレーティング特典です。dtac Happy Touristの一部プランでは、LINEなどの主要チャットアプリのデータ消費がカウントされません。家族への連絡や通話をLINEで済ませる人には実質的な容量アップ。対象アプリや条件は変更される可能性があるため、購入前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
本サイト掲載プランはどの回線につながる?
本サイトのタイ向け比較に掲載しているプランを回線別に整理すると、次のようになります(掲載時点のデータ参照)。
- AIS公式eSIM:当然ながらAIS網。全プランにタイ番号と通話ボーナス付き。
- Airaloのdtacプラン:dtacブランド、つまりTrue/dtac網。50GBプランには通話100分も付きます。
- Holafly・Nomad・Ubigiなどのグローバル系:接続回線を自動選択するものが多いタイプ。行き先が地方・離島中心なら、AIS回線対応と明記されたプランを選ぶと安心です。
回線名はプラン詳細に小さく書かれていることが多いので、価格だけでなく「どの網につながるか」もセットで確認するのが失敗しないコツです。
旅程で決める4ステップ
- 旅程を書き出すバンコク・パタヤだけか、プーケット・サムイ島・チェンマイ北部まで足を延ばすかで答えが変わります。
- 都市中心ならどちらでもOKバンコク市内は両網とも高速。動画やSNS中心ならOpensignal部門賞のTrue/dtacも有力候補。
- 離島・郊外・山岳部ならAIS優先カバレッジ最重視の旅程なら、AIS網につながるプラン(AIS公式など)を選ぶのが安心です。
- タイ番号・通話の要否をチェックして購入現地レストラン予約やGrabの認証にタイ番号が欲しいなら、番号付きプラン(AIS公式全プラン、Airalo dtac 50GBなど)を。
よくある質問
Q. dtacのSIMやeSIMを買っても大丈夫?
問題ありません。dtacはTrue Corpの旅行者向けブランドとして存続しており、電波は統合後のTrue/dtac網につながります。「もう無くなった会社」ではなく、現行商品です。
Q. プーケットやサムイ島に行くならどっち?
各種ガイドはAISのカバレッジをタイ最大と評価しており、離島やビーチリゾートの郊外まで行くならAIS網対応プランが安心です。リゾート中心部だけならTrue/dtacでも大きく困ることは少ないでしょう。
Q. AISとTrue/dtac、どちらが速い?
本サイトでは独自の速度実測は行っていません。傾向として、カバレッジはAISが最も広いとするガイドが多く、True/dtacはOpensignalの2025年6月調査で動画体験・信頼性の部門賞を獲得しています。都市部での体感差は小さいと考えてよいでしょう。
Q. LINEがギガ消費なしで使えるって本当?
dtac Happy Touristの一部プランには、LINEなどのチャットアプリがデータ消費にカウントされないゼロレーティング特典があります。対象アプリ・上限などの条件は変更される可能性があるため、購入前に公式サイトでご確認ください。