ベトナムはViettel一強?
回線と+84番号の基礎知識
この記事のポイント
- ベトナムの携帯市場はViettel・VinaPhone・MobiFoneの国有系3社でシェア8割超。旅行者向けeSIMも基本的にこの3回線のどれかにつながる。
- 最大手のViettelは軍隊系で、サパ・ハザン・フーコック島など地方や離島のカバレッジに強く、「迷ったらViettel」と案内されることが多い。
- 5Gは商用サービス提供中。「Viettel 5G」対応をうたうプランも増えているが、エリアと端末対応は公式サイトで最新確認を。
- +84のベトナム番号付きeSIMもある。本サイト掲載のGIGAGOは+84番号付きが11プランで、GrabやZalo、レストランの予約電話で役立つ。
- ただし+84番号でもアプリのSMS認証を通せる保証はないと販売元自身が注意喚起している。認証目的だけで選ぶのは避けたい。
国有系3キャリアでシェア8割超:ベトナムの通信勢力図
ベトナムの携帯通信は、Viettel(ベッテル)・VinaPhone(ビナフォン)・MobiFone(モビフォン)の3社で市場の8割以上を占めるとされる、わかりやすい寡占市場です。3社とも国有系で、2位のVinaPhoneは国営通信グループVNPTの携帯ブランド。旅行者向けのeSIMも、結局はこの3社いずれかの電波を借りてつながります。
つまりベトナムでeSIMを選ぶことは、実質的に「どの回線につながるプランを選ぶか」ということ。ハノイ・ホーチミン・ダナンといった都市部なら3社とも快適ですが、行き先が地方に伸びるほど差が出やすくなります。
Viettel 地方・離島に強い
軍隊系の最大手キャリア。山岳地帯のサパやハザン、リゾートのフーコック島まで含めたカバレッジの広さに定評があり、旅行者向けには「迷ったらViettel回線」と案内されることが多い存在です。トレッキングやバイク周遊など、都市の外へ出る旅程ほど心強い選択肢になります。
VinaPhone・MobiFone 都市部で快適
2位のVinaPhone(VNPT系)と3位のMobiFone。ハノイやホーチミン、ダナンなどの都市部では両社とも高速で、日常利用に不足はありません。後述のとおり、+84番号付きプランや通話分数付きプランはVinaPhone系・MobiFone系の回線で提供されることが多いのも特徴です。
5G事情:「Viettel 5G」というキーワード
ベトナムでは5Gの商用サービスが始まっており、eSIMの売り場でも「Viettel 5G」という表記を見かけるようになりました。本サイト掲載プランでは、たとえばAiraloのベトナムeSIMがVNPT回線の5G対応をうたっています。ただし5Gのエリアはまだ都市中心に拡大中で、実際に5Gでつながるかは滞在地と端末の対応バンド次第。5G目当てでプランを選ぶ場合は、各公式サイトで対応エリアと条件の最新情報を確認してください。4Gでも都市部の体感速度は十分実用的です。
+84番号付きeSIMという選択肢
ベトナム向けeSIMには、データ通信だけのプランに加えて、+84で始まるベトナムの電話番号が付くプランがあります。現地番号があると便利なのは、配車アプリのGrab、ベトナムの国民的メッセージアプリZalo、そしてレストランやスパの予約電話。ドライバーからの着信を受けられるだけでも、現地での動きやすさはかなり変わります。
本サイト掲載のベトナム専門ストアGIGAGOでは、掲載中のプランのうち11プランが+84番号付きです。同じ+84付きでも中身には差があり、Vinaphone回線のプランは着信専用、MobiFone系のプランは通話分数(30〜1,000分・プランにより異なる)付きという構成。発信もしたいのか、着信だけ受けられればよいのかで選び分けられます。分数の適用範囲などの詳細条件は公式サイトでご確認ください。
+84番号でできること 現地生活が快適に
- Grabのドライバーからの着信を受けられる
- Zaloの登録・現地の連絡先交換に使える
- レストラン・スパ・ホテルの予約電話に対応できる
- MobiFone系プランなら通話分数でこちらから発信も可能
注意:SMS認証の保証はない 過信は禁物
+84番号があっても、すべてのアプリのSMS認証を通せるとは限りません。トラベルeSIMの番号は認証をはじかれる場合があると、販売元自身が注意喚起しています。銀行・決済アプリなど重要な認証は、デュアルSIMで自国番号を維持して受け取るのが安全です。「認証のためだけ」に+84付きを選ぶのは避けましょう。
当サイト掲載プランはどの回線につながる?
本サイトのベトナム比較に掲載しているプランの接続回線は次のとおりです(掲載時点の情報。変更される場合があります)。
- GIGAGO(ベトナム専門):プランごとに接続回線を表記(Viettel/Vinaphone/MobiFone/Skyfi)。無制限プランはWintel(Vinaphone系MVNO)回線。地方へ行く人向けのViettel回線プランも選べる。
- Airalo(グローバル):VNPT回線・5G対応。
- Nomad(グローバル):MobiFone/Vinaphone/Vietnamobile回線。
サパ・ハザン・フーコックなど地方や離島まで行く予定なら、Viettel回線と明記されたプランを選んでおくと安心感が違います。都市部だけの滞在なら、回線よりも容量と価格で選んで問題ありません。
「1日N GB」と「合計N GB」:容量表記の読み方
ベトナム系のローカルストアは「1日3GB」「1日5GB」のような日次容量でプランを売るのに対し、グローバルブランドは「合計5GB/30日」のような総量制が主流です。表記が違うままでは比べられないので、「1日あたり容量 × 日数 = 合計換算」でそろえて比較しましょう。たとえば「7日・1日3GB」なら合計21GB相当。同じ値段でも、日次型は毎日リセットされる安心感があり、総量制は使い方に波がある人に向いています。動画やテザリングを使う日が読めないなら日次型、地図と連絡が中心なら小さめの総量制、が目安です。
ベトナムeSIM選び:4ステップ
- 行き先を書き出す都市だけならどの回線でもOK。サパ・ハザン・フーコックなど地方や離島に行くならViettel回線プランを候補に。
- +84番号が必要か決めるGrabの着信や予約電話が必要なら+84付き。発信もするならMobiFone系の通話分数付きを。SMS認証目的だけなら非推奨。
- 容量を合計に換算して比較「1日N GB × 日数」で総量制プランとそろえて比べる。滞在日数と使い方に合うものを選ぶ。
- 出発前にインストールQRコードはメールで届くので自宅Wi-Fiで追加しておき、ベトナム到着後に有効化すればすぐ使える。
よくある質問
Q. 都市部だけの滞在でもViettel回線を選ぶべき?
必須ではありません。ハノイ・ホーチミン・ダナンなど都市中心の旅程なら、VinaPhone系・MobiFone系回線でも快適に使えます。Viettel回線が効いてくるのは、サパやハザン、フーコック島など地方・離島へ足を伸ばす場合です。
Q. +84番号付きeSIMでアプリのSMS認証はできる?
保証はありません。トラベルeSIMの+84番号は一部アプリの認証を通らない場合があると販売元も明記しています。銀行系・決済系の認証は自国番号(デュアルSIM運用)で受け取りましょう。
Q. +84番号付きプランで通話はできる?
本サイト掲載のGIGAGOの場合、Vinaphone回線プランは着信専用、MobiFone系プランは通話分数(30〜1,000分・プランにより異なる)付きです。分数の適用条件はプランごとに異なるため、公式サイトでご確認ください。
Q. ベトナムで5Gは使える?
5Gの商用サービスは始まっており、掲載プランではAiralo(VNPT回線)が5G対応をうたっています。ただしエリアは都市中心で、端末の対応バンドにも左右されます。最新の対応状況は各公式サイトで確認を。4Gでも都市部なら実用上十分な速度です。